「母の役目」について書きましたが、
算命学には勿論、父親の役目というのもあります。
子供にとってどんな父親であればその役目を果たせるのか!?
母親の役目同様、父親にも大きく2つ役目があります。
まず、親というのは、絶対的に目上の存在。
人体図でも、胸の部分が自分だとすると、頭の部分は親を意味します。
そして、母親は友人にもなりえますが(実際なった方が良いらしい)
父親は、子供にとって常に自分より上に存在する事になっています。
人間的にも社会的にも素晴らしい親だけでなく
どんな子供っぽい親でも、ていたらくな親でも、親は親なので、
父親である限り、自分の子供より上にいる偉い存在であるのが自然。
ということで、父親の役目の一つは、常に絶対的な目上の存在である事。
能力とか実力とか収入とか魅力とか関係ありません!
母親が時に友の様に同等になってくれることに対し
父親は子供にとって自分より、常に上の存在で
なければいけないそうです。
子供の前で夫婦喧嘩したり、父親に注意、指示したりする
母親もいるけれど、子供は父親が母親の方が上、
ひょっとしたら自分と同等か、下だと思う可能性が出て来るので、
避けた方が賢明です。
もし父親が自分より上であると感じられない場合、どうなるのか?
子供が家庭を持った時に、何かしら問題が出るようです。
小さい時は身体も能力も父親の方が上なので、
子供は父親を尊敬していますが、
成長して、段々父親の能力を追い越してくると、
父親の存在を上に見るのが難しくなってくるかもしれません。
そうならない様に、父親は何か生涯にわたって、子供よりも
秀でているものがあって、何歳になっても、
尊敬の対象になる必要があるそうです。
もう一つの役割は、頭の部分というのは、知恵、学ぶことを
意味しているので子供は親や親的な存在の人から、
物事を学ぶことになります。どんな親であっても、子供は親から学ぶ。
何を学ぶかというと、「母親の役目 ~ 続き」で書いたように、
母親は現実的な事を教える事が役目なのに対し、
父親は精神的な事を教える事が役目。
精神的な事?何ソレ?という感じかもしれないけれど、
現実的な事とは、朝起きて、顔を洗って、歯を磨いて、など
毎日どの様に行動するか?という話である事に対して、
精神的な事とは、何を目標にして、どんな考え方で生きていくか?
他人に親切にしよう、正直に生きよう、毎日楽しく過ごそうとか、
将来は何かのトップになる、皆を喜ばせる仕事に就きたい、など、
生き方の指針のようなもの。
それを子供に教える事が、父親の役目だそうです。
父親が現実を教えてしまうと、精神性が思う様に伸びない。
最近は主夫とか言って、立場が逆転する場合もありますが、
その話は置いておいて、あくまで、父親が稼ぎ頭で
一家の長になっている場合、この事が当てはまります。
朝、子供が食事を終えて学校に行く前に、
「ご飯を食べてキチンと準備をして、早く学校へ行きなさい」
というのは母親の役目。
父親は、「先生の話をよく聞いて、たくさん勉強してきなさい」
と言う方が役目を果たしていると言えます。
逆に母親はあまり精神的な事は教えなくて良いらしい。
精神は父親から学ぶものだと算命学では言っています。
私の父親は、仕事で忙しく殆ど一緒に過ごす時間がなかったけれど、
「こういうのを読みなさい」と本をプレゼントしてくれました。
手抜きだと思いますが、ある日パパと2人で語り合わなくても
誰々の生き方は素晴らしい、とか、何かお手本を示すだけでも良いのかな。
まとめると、父親の役目として、
父親は常にお子さんにとって威厳のある存在である事。
それにはお母様方の協力が必要。
また、精神性を伸ばしてあげる事。
或いはソクラテスや聖書、マルクス・アウレリウスの自省禄や
相田みつをの日めくりでも良いから、
精神性を高めたり、生き方の哲学を学んで
子育てに一役を担って頂きたい!