仏教的なお話。
法話を聞いていて、怒りについてのお話だったと思います。
例えばオフィスでのこと。
誰かとぶつかって大事な書類を落としてしまった。
イラッとして瞬間的な怒りが湧くかもしれません。
でもぶつかった人が「すみません」とか素直に謝ったりしたら、
「まあ、いっか、、、」となるかもしれません。
次の日、オフィスで残業をしていたら、もう人がいないと思ったのか、
電気を消されてしまって、それがまた同じ人だったとします。
そうすると、ちょっとした怒りに、「またあの人だ!」と
昨日の怒りが加算されて、もう少し強い怒り、
「この人は自分に危害を加える人かもしれない、、、」
という気持ちが出てきたりして、強いネガティブな感情を抱いてしまったり。
そんな強い怒りの感情を誰かに抱くことを、「結ぶ」という言い方をする様です。
その強い感情は、恨みになって「相手をやっつけよう」という
気持ちになる様でとても危険な感情の様です。
そして、一度結んでしまうと、瞬間的な怒りのように
すぐ消すことができなくて、なかなか解けなくなるんだとか。
一度ならず何度となく、同じ人から嫌な気持ちにさせられると、
それが累積されて「嫌な人」という強い感情が生まれます。
「離れておこう」として離れられれば良いのですが、離れられない場合、
顔を合わせるたびに、結び目がきつくなって、さらに強い感情になっていくのかもしれません。
「なんだろう、この人?」と思う人が時々いるかと思いますが、
(いない人っているんだろうか?笑)なるべくそういう人とは
距離を置くのが得策ですが、どうしても置けない様な場合、
会うたびに同じストレスを感じたり、
事あるごとにその時の嫌な感情を思い出したりする時があります。
多分、そういう時は心に結んでいるのかもしれないと思いました。
なので、微塵でもそんな気持ちが湧いて来た時は、
心に結ばない為に、違う事に意識を向けるようにしています。
結局、苦しくなるのは自分なので、
目の前にある事でも、過去の事でも、
ネガティブなものは、全て結ばないようにした方が
明るく気楽な人生が送れると思います。
自分の心には慈悲喜捨的な、もっと良いものを結びたいものです。