ダライラマの人生の法則の訳を書きましたが、そこであったように、
何かを大きく達成して大成功しまうと、別の何かを失う可能性が出てきます。
算命学や他の東洋占星術では、五行から五徳というものを見て
どの徳が上がると、どの徳が下がるのかが分かります。
その人の宿命によって、自分では禍を受けないような完全格の方
もいるので、絶対という事はないのだけれど、
一般的に、何の徳を大きくしてしまうと、何を失うか？
、、、ということについて。
まず五徳とは何か？（以前こちらでも書きましたが）
福・・・幸福
寿・・・健康
禄・・・財産
官・・・名誉
印・・・知恵
そして何が増えると何が落ち込むか？という事ですが、
これは五行の相生や相剋で見ていきます。
いちいち説明するとややこしいので、結果だけ書くと、、、
もし幸福になり過ぎた場合、それを追い求め過ぎた場合、
財、つまりお金が無くなる。
楽しい事ばかり、好きな事ばかりしていると
浪費したり、お金を稼ぐ時間がもなくなったりするので
当然と言えば当然。
健康を維持しようと、それにばかり固執すると名誉失う。
名誉は社会的な地位。自分の健康へのこだわりが強くなりすぎると
人の為、社会の為に役立とうという気持ちがおろそかになる。
もし財が大きくなり過ぎた場合、現状に満足して
勉強しなくなる。知恵が下がる。
頭が悪くなったり、色々な判断が鈍る。
名誉が高くなりすぎると、人気が出て社会的な活動が多くなり、
家庭で過ごす時間が少なくなるため、幸福度が落ちる。
知恵にばかり固執すると、勉強のし過ぎや頭でっかちになったりして
健康の管理を忘れ、健康を害する。
ザッとこんな感じ？
ここで言ったのは、過度に大きくなった場合の話。
そして、宿命によってそれぞれの器の大きさも違うので、
例えば、財を沢山得る事が宿命に書かれている人は
沢山お金を稼いでも、そうそうおバカちゃんになることは無いけれど、
もし、財が宿命であまり沢山割り振られていないのに、
大金を得てしまった場合、知恵が鈍って色々な判断を誤りやすくなり
自分の人生から逸れてしまう事もある。
もし名誉運がもともと強くて、とても高い社会的な地位を得た場合、
その人の幸福度は宿命で持っている幸福度を維持できるけれど、
もし名誉運が殆ど無い人が、とても高い地位を得た場合、
自分の幸福度を犠牲にしてしまうため、名誉はあるけれど
心は幸せではない、、、という状況が生まれたりするようです。
お金を沢山得て、幸せを維持できる人もいれば、
自分の宿命が持つ自分らしい生き方から逸れてしまう人がいるし、
その反面、お金があまりないところでも
お金が有り余っている人よりもずっと幸せを感じながら
生きていく人もいる訳です。
生き方を見ていると、その人がどんな五徳にこだわっているのか？
どの五徳が足りなかったり、バランスが悪くなっているのか
見て取る事ができます。
どの五徳にしろ、もし自分の許容範囲を超えて、
バーン！と大きくなってしまった場合、、、。
それで人生を早々に終える事になってしまう人もいるし、
完全格のような運勢の強い人や、誰かさんからとても大切に
想われている人は、
身近な人、深い関わりのある人や家族の運勢を犠牲に
することになり、周りの人が自分の人生を生きられなくなったりします。
そんな観点から周りの成功者を見てみると、
大きく成功している分、どんな犠牲を払っているのか
見えてきたりします。
だったら、大成功ってしない方が良いの？ってなってしまうけれど、
成功する事は、物質的にも社会的にも、色々な見た事のない景色を
見れるようになるのでとても喜ばしい事。
そして、それをどれだけ周りに還元できるか？社会に役立てられるか？
という事で、その人を含め、取り巻く人たちの「その後」が
大きく変わって来るようです！
