自分らしい生き方を知る 算命学鑑定士 詠子のブログ

算命学に興味のある方、運勢や宿命という言葉が気になる方、自分の運勢や資質を知って活かしたい、という方向けに私が算命学の勉強から学んだ処世術を発信したいと思っています♡

宿命中殺ってなに? ~ その2

以前、「宿命中殺ってなに?」というの書いたのですが、

それを持っている人の生き辛さや精神性を高めて生きる大切さなど

についてだけ触れました。

 

実はこの宿命中殺、運勢的に気を付けなければいけない事があります。

生年(せいねん)中殺

生月(せいげつ)中殺

生日(せいじつ)中殺

日座(にちざ)中殺

などなどがあるのですが、これを持って生まれた方は

親との関係、子供との関係、家系との関係、夫婦間の事など

一緒に生活をしたり、血縁を持つ身内との付き合い方にとても注意が必要です。

 

この宿命中殺を持っている場合、種類によって

条件も様々なのですが、基本的に家族との関係を

必要以上に濃くしてしまうと、家族の誰かや自分自身に

禍が出てしまう、、、というもの。

 

それは親だったり、子供だったり、親から見た自分だったり

自分自身だったり。

 

どの宿命中殺も、基本的に親とべったりしていない方が

良く、なるべく早く、例えば高校卒業したら

家を出た方が良い。

たとえそのタイミングで出れなくても、30歳くらいまでには

出た方が良いし、一度家を離れたら、家族の誰かが介護など

必要にならない限りは、再び一緒に住まない方が良さそうです。

 

大人になっても一緒に住んで依存し合っている関係だったらどうなるのか?

子(または本人)が結婚できない、親が体調を壊したり、

早くに亡くなられたり、誰かの運勢が著しく落ちたり。

運勢が落ちるって、出世するはずが思う様に出世できない、という

くらいならまだしも、酷くなると、財産を失う、大きな病気になる、

事故に遇って障害が残る、早くにボケる、最悪死ぬ、などという現象も出てきます。

 

家業を継ぐ場合、継いで、もっと繁栄させる人、

潰れない様に守っていく人、潰してしまう人、

一家離散になってしまう人、など色々なケースがあるけれども、

あまり上手に家業が子孫に受け継がれていない場合、

継いだ誰かがこの宿命中殺を持っている可能性があります。

 

以前相談を受けた方の話。

家族で細々と製造業を営んでいるのですが、息子さんが大学を出て

他の会社で少し修行をしてから、実家に戻って家業を継ぐことになりました。

息子さんがお仕事を手伝い始めた途端、納品の量を間違えたり、

運送用のトラックが壊れて納期が遅れ、

取引先に迷惑をかける事になったりとトラブル続き。

今までに起こらなかったようなミスやトラブルが連発するので、

そんなに出来の悪い息子さんではないようなのですが、

息子さんはお父さんに怒られっぱなし、、、という状況でした。

 

息子さんの宿命を見てみると「家を離れないといけない。

親が働けなくなるまでは、家業を継いではいけない。

ずっと親と一緒にいると、親と自分の運勢がシーソーしてしまう。

特に、親の運勢が落ちる」というのを持っていました。

 

この宿命中殺を持つ方は家業とは関係ないお仕事に就く分には

全く問題ないのだけれど、親が亡くなられたり、

働けなくなった後ならまだしも、元気なうちに一緒に仕事をしてしまうと、

その事業自体、又は本人たちの運勢が傾いてしまいます。

この方の場合、禍が仕事自体に出ていたので、それでも喜ばしい事ではないけれど

まだ良かったと考えられます。

父親が病気になったり、事故に遇ったり、または本人がそんな状況になっても

おかしくないような運勢的な状況。

 

もう継いでしまっている場合、再就職も大変になって来るし

色々「今更・・・」的な事もあって様子を見ているしかありません。

でも、とりあえず、息子さんとは別居した方が無難、

という事だけ伝えました。

 

もう一人の方は、建設業をお父さんから引き継いでされている方。

でも家業を継いではいけない、という宿命中殺をお持ちでした。

でもお仕事もそこそこ成功していて、パッと見、何も問題がない様子。

それで、もし家業を継ぐとどこに禍が出るのか?を見たら

「兄弟」と出ていました。

それで、「ご兄弟いますか?」と聞いて見たら、

姉がいたけれど、数年前に自殺した、ということでした。

ノイローゼを患っていたようで、悪くなり始めた時期を聞いたら

ちょうど、その方が家業を継いだ時期。じわ~っと数年で悪くなり、

旦那さんやお子さんを残して、命を絶ったということ。

 

こんな場合、お姉様が本人の宿命中殺の禍を持って行った、

と考えるので、この方は事業を続けられる、と考えたりします。

でも、今後、もし事業が大きくなっていった場合、

禍はそれだけにとどまらなかったり。

 

生き方や親、家系、子供との関係に注意が必要な宿命中殺。

内容が重いだけに、普通の鑑定ではあまり語られることは

ないかもしれません。

 

そんなこと言っても、どうせ統計学なんだから、禍なんて出ない場合も

あるでしょう?と思う方も少なくないのですが、

算命学はそもそも統計学ではなく、自然哲学なので

割と分かりやすく、原因に対する結果が出てきます。

程度の差こそあれ、禍が出ていない人を、私は見たことがまだない!

 

事業を継いだ方、自分が事業を始めてお子さんに継がせたい方、

宿命中殺によっては、跡を継がなくても同業に就いても禍がでる、

というのもあるので、お子さんが若いうちに、進路を決める前に

そんな事も知っておくと、安心で一家も安泰です。