算命学や占いなどを学ぶ多くの人は
自分もさることながら、自分の周りの人や
悩んだり困っている人を助けたいと思っている人が
少なからずいると思う。
私も自分の生き方について学びたいと思って始めた勉強だけれど
家族や親しい友人など、皆でハッピーになりたい、
皆で仲良くより良い生き方をしたい、と思っていたし、
今でも思っています。
そして算命学を学んでいくと、個人がどう生きて行ったら、
どんな目標を持って、何を生かしたら生きやすくなるか？
自分の思う様な生き方が出来るのか？という事が
分かって来るので、それを親だったり、子供だったり、
配偶者だったり、友人に伝えたいと思うのは当然。
でも、人の幸せについて責任を持とうとするのは別の話。
身近な人であればあるほど、その人の幸せも自分が担っている様に
思ってしまって、もしかしたら実際はそうなのかもしれないけれど
そうでない場合もある。
親子の場合、子供の運勢は１００％親次第、と言っているくらい
親の影響が大きいらしいので、15歳くらいまでだったら
とことん、その子の幸せに責任を持って育てるのは当然かもしれないけれど、
それ以降は自分の執着や欲にならないとも限らないので気を付けた方が良いし、
もし２０歳過ぎてしまっているのだったら、生き方や考え方を
どうこうしようとして、自分の全てを注いだところで、遅い。
変わるかどうかなんて、もう分からない。
自分の親に対しては、尚更。自分より多くの経験を持って、
自分を育てた、と思っている人に
運勢を変えるアドバイスなんて聞き入れて貰える訳がない？！
兄弟だって、よほど信頼関係がない限り、
子供の時に親の愛情を分け合った相手ならまだしも、
奪い合った同志だったら、お互い相手がどう思っているかなんて
実際分からないから、お互いアドバイスなんて聞かない方が無難？！
配偶者や友人だって、全く別の環境で別の経験をしてきている別人格なので
こちらが「正しいから」「その方が賢明だから」と思ったところで
その人の生き方を変えられる訳がないし、おこがましい。
なので、その人の思考に入って自分の思う「幸せ」や「成功」が
何なのか、伝えようとするのは無理がある。
自分の気持ちも伝わらないし、相手だって押しつけがましく思うかも。
なので、「相手の幸せに責任を持とうとする事」は自分にとっても
相手にとっても不幸の始まりだったりするので止めた方が良いと思う。
でも、出来る事もある訳で。
それは、相手の幸せや成功を応援する事。
何か問題を抱えているならば、その問題に対してその人が
どんなに悩んでいるのか、辛い思いをしているのか？を
理解して寄り添う事。
そこを無視して、自分が相手に求める幸せな姿を押し付けても
気持ちは嬉しいかもしれないけれど、相手は迷惑するだけ。
まずは、幸せにしたいと思っている人の一番壊れやすい部分を見つけて
それを理解して、一緒に大切にしてあげる。
そして、そこを包帯でも真綿でも、優しく包んでから、
引っ張るのではなく、手を取りながら足並みをそろえる。
思う様に進めないかもしれないから焦らない。
忍耐強く、一緒に歩む。
そうしない限り、相手を幸せにするどころか
こちらの存在がその人にとっての「不幸」になりかねない。
算命学で性格や宿命を見て、アドバイス出来る事があるとすれば
本人の望むことを叶えるためのお手伝いくらい。
もし、鑑定を求める人が何か問題を抱えていたら、
その問題について気付くような内容を思いやりを持って伝える事くらい。
もしボロボロの状態だったら、良い友人の様に
聞き相手になってあげられるだけで良い。
ボロボロの状態の人に、運勢を良くするアドバイスなんて、
足が折れているのに、ジャンプしろって言っているようなもの。
算命学の鑑定に関わらず、もし大切にしたい家族、友人がいるのなら
その人にとっての幸せが何なのかを一緒に考えて
寄り添うだけで十分なのだと思う。
もし間違った方向へ行っていたら、違う方向を指さして、
視野や選択肢を広げる手伝いをしてみたり。
一歩が踏み出せないでいたら、優しく引いたり押してみたり。
最後までずっと一緒に付き添えないのだったら、
相手の幸せに責任なんて持たない方が良いし、
そもそも、人の幸せに責任を持つと、自分の生き方ができなくなるので
自分が不幸になること間違いなし！
手伝うくらいにしておいた方が良い。
