私の祖父が亡くなる前の日にこう言ってた、、、と
母が再三私に聞かせた言葉があります。
祖父は小さい時は相当なお坊ちゃまで育てられたらしいのだけれど
家の事業が傾き(家族が誰かの保証人になったらしい)一気に貧困状態へ。
戦争が始まって、二度出兵して、戻ってきてからは
何度も事業を興そうとしては上手く軌道に乗れなかったり、
共同で出資した人に全て持ち逃げされたり、と失敗の繰り返しで、
大変苦労したと聞いています。
事業が成功してからは、だいぶ裕福になったようで
私も小さい頃、三越本店に外商さん付きで
美術品や工芸品のお買い物に連れて行って貰いました。
その祖父は自分の経験から、何か事業を興して成功するには
儲けたいという気持ちだけでなく、精神性も高めて行かないといけない。
でもそれだけではなくて、時期がある。時期を間違えると
どんなに良い事業でも成功できない・・・と言っていたそうです。
それがきっかけかどうかは分からないけれど、
私の父は随分、九星気学とが熱心に学んでいました。
それがきっかけかどうか分からないけれど、
私自身も今、算命学を随分熱心に学んでいます!
カエルの子はカエル!?
その祖父が亡くなる前日に、
「食っては寝て、食っては寝て。子が親になり、子が親になり。
その繰り返しだからな。ゆっくり生きるんだぞ~」
と言っていたそうです。
まだ小学生だった自分にとってはその話は
「良く分からないけどゆっくり楽しめ」って事なんだろうな~、
「ゆっくりって何だ?」ってくらいで理解できなかったけれど、
何度も聞かされたのでふーっとその言葉がよぎる事があります。
小さい時から自分は何ソレになりたい、と
将来の職業なりが決まっていて、それに向かって
勉学やスポーツに邁進したり、親も全面的に協力して
頑張っている人もいるけれど、
殆どの人が、ぼんやりとしたイメージで、周囲の環境に
巻かれながら、否応なく成長し、社会に放り出される場合が多い。
学校で生き方について語れる先生は、多分昔ほどいなくて、
現在の子供の親だって、私たちの年代だと現実的な苦労をしている人は
そんなに多くいないから、成人を迎えるまでに、自分の、
例えば20年後、40歳くらいの姿を具体的に持っている人は少ないと思う。
何か具体的な目標を持っていたところで、社会に出て、
確証された人生を送るだろうと、どんなに信じていても、
思う様に出世しなかったり、会社が倒産したり、
離婚したり、だれか大切な人を失ったり、
人生の目的を見失ったりで中年期の危機を迎える人は多い。
「人生は無意味」という人もいて、誰も何もコントロールできないまま、
この地球で人間は何千年も歴史を重ねていっている訳で、
そこに一個人が人間の人生に意味を持たせようとするのは
そもそも意味がない、と言っている人もいます。
算命学などの運勢学を学んで、自分の人生が分かっても
それは目次だけ書かれた真っ白な本の様な物。
生まれた時に「はいっ!」って渡されて、
序文や初めの方は、否応なしに内容が埋まっていく。
でも、自分の意識が芽生えて知恵が付いてきたら
それぞれのチャプターは自分で埋めて行かないといけない。
じゃあ、何をどう埋めて行けば良いの?って話なのですが、
長くなって来たので次回に続きます・・・